Diary(思い出の記録)vol. 3
 <04・1月~2005・11月>

2004・1月25日
    
「みんな同じ人間、同じ命ー命の重さに変わりはないー」が「小児科診療」(診断と治療社)
   :医学書出版ー第67巻2号・特集=染色体異常の包括的ケアーに掲載。
    第16回障害者歯科学会での講演会でお世話になった前の徳島大学小児歯科学講座
   教授(現・モンゴル健康科学大学)の西野瑞穂先生から素敵なお手紙。そのほか、小児科
   に携わる先生方からの反響あり。
   〃,「小児保健研究」の原稿、脱稿。 
   2月 長年の宿題だった英文HPがやっと完成しました!
   3月12日
    鹿児島県図書館協会
「かごしま文庫の会」主催:MAGIC CANDY DROP『魔法のドロッ
   プ』の読み聞かせ会。(鹿児島県立図書館)
    詰めかけた親子連れの人達は熱心に静かに聞いて下さった。
   〃,28日、南日本新聞社国分支社の本坊様、来訪・取材。31日に掲載。
   4月7日
    
関西テレビ放送報道局・報道部の小橋様ご一行様、来訪・取材。
    鹿児島空港近くの西郷公園でお会いし、着床前診断についてのダウン症者本人として私
   の考えや思いを聞くための取材だった。初めて聞く診断ではあったが、インタビューを受けてい
   るうちに出生診断と関連性と重ね合わせていた。
   〃,9日、前進座公演「鳴神」を見に鹿児島市民センター(宝山ホール)へ。
     初めて見る歌舞伎だったが、興味深く見入った。
   〃,13日、「みんな同じ人間、同じ命ーMy Dream Came True!(夢は実現した!)
    ー」が日本小児保健協会の機関誌「小児保健研究」(第63巻2号)に掲載。

 
  〃,読売新聞コラム「余響」に掲載。4月14日に田口様と再会。
 
  〃,18日、第8回世界ダウン症会議(サンテック・コンベンションホール)
     人間の平等や命の尊さについて45分間のスピーチをする。最初は緊張したが、無事終
    えることができた。
     現地は34度という気温で蒸し暑く、冷房のよく効いた会場の出入りは大変なものだった。
    ずっと私たちを取材していた現地のテレビ取材班に助けられた。
   5月15日
     
南日本新聞社・文化部の吉田様、来訪・取材。17日に掲載。
   〃,16日、西日本新聞社の東様、来訪・取材。22日に「ひと欄」に掲載。
   〃,18日関西テレビ放送報道局・報道部の小橋様ご一行、鹿児島へ再来訪・取材。
     小橋様はとてもきれいで、気さくな方だった。
     小さいお子様がいらっしゃるとのことで、お仕事と育児を両立させながら一生懸命に働い
    ておられる姿は同じ女性としてすごいなあと思った。
   〃,22日(1日目)、JDSN(日本ダウン症ネットワーク)通常総会&公開講演会
    in大阪(大阪城ホール・コンベンションセンター)
     懐かしい方々との再会。とても嬉しかった。
     突然の体調の変化で本来のスピーチは思うようにできなかったが、前日の関西テレビ
    の特集として夕方のニュースで報道されたこともあり、立ち見が出るほどの多数の参加。

   〃,23日(2日目)
主催:京都市児童福祉センターでの講演。(京都市国際文化
    会館)
     市川先生や宮ノ前先生との出会い。また、父のかつての柴田様ともお会いした。
     大阪から京都へ移動しながらの講演で少し疲れもあったが、
スピーチのおわりの絵本の
    読み聞かせではピアノに合わせながらリラックスして読み終えることができた。

   6月 「九州の女たち」の校正、終了。
   8月3日
    
新英研(新英語教育研究会)全国大会(福岡・原鶴温泉郷のホテル)でスピーチ。
   〃,29日、(公益社団法人)JACFA(日本カナダ友好協会)主催:カナダアニメーシ
    ョンinかごしまーアニメ映画上映(東京・鹿児島)ー(かごしま県民交流センター2F・
    中ホール)
     日本カナダ協会鹿児島支部の小園様と3年ぶりの再会。
     交流センター内の2階ホールの展示室には日本とカナダの友好の架け橋となる絵
    本が展示されていた。なかには子どもの頃に読んだ絵本が何冊かあってとても懐かしく見
    ることができた。
     2001年(19年前)にカナダの絵本HOW SMUDGE CAME「スマッジがいるから」を
    翻訳・出版していたこともあり、現地のかわいい絵本を翻訳してみたいという思いに胸を馳
    せた。
     JACFA(日本カナダ友好協会)の代表・浅海道子様と一緒に講演。   
   9月29日
    TOG(東京オペグループ)のセミナー(穴原温泉・吉川屋ホテルin福島)
    講演旅行初日、松島に前泊。
    ホテルの部屋の窓から見える中秋の名月がとても美しく、きれいだった。
    講演後、TOG(東京オペグループ)の皆様と裏磐梯(裏磐梯高原)周辺をバス観光
   しながら楽しく交流できて嬉しかった。
    福島からの帰りの飛行機でめったに見ることのできない富士山を見た。
  10月8日
    福岡市PTA連合会主催・障害児啓発研修会(福岡市立少年科学文化会館)
    夕方の鹿児島発の飛行機に搭乗する時間を利用し、ルーブル美術館展を見に私た
   ち家族の長年の思い入れのある福岡市美術館へ。

  
 〃,27日、父方の祖母(11年前の2008年8月、死去)のための温泉旅行。
     伯父・伯母の三家族とヘルパーさん同行。とても楽しかった。

  
 〃,29日、母方の祖父の50年祭(鹿児島市内のレストラン)
     伯父・伯母、いとこたちと久しぶりの再会を喜び合う。
     その夜は我が家で大阪の伯父・伯母と楽しい晩餐会ができた。
     この日は(学校法人久木田学園厚生労働大臣指定
)久木田学園看護専門学
    校の学園祭での講演だったため、昼食の途中で抜け出して吉田町へ。
     あいにくの雨の天気だったにもかかわらず、体育館前でこれから医療の場に行かれる
    看護学生の皆さんが笑顔で出迎えてくれた。講演後には学園祭の実行委員の学生
    さんたちから大きな花束をもらい、とても嬉しかった。

2005・1月22日
  
  朝日新聞社発行「ASAHIパソコン」APの取材。清水様来訪。
   〃,25日に取材終了。
   2月21日
    シングルアルバム『池上線』(1981年)の70万部以上が大ヒット、コンサートやライブ
   活動など、多方面でご活躍中のシンガーソングライター・西島三重子さんが2002年に
   先生と生徒、親と子の架け橋になればという思いを込めて作曲した『おひさまのたね』。
    この歌は2003年に「おひさまのたね蒔き運動」のテーマソングとして作られ、子どもの健や
   かな成長を祈る親の気持ちを歌ったものだ。このようなCDの英訳に最初は本当に私のような
   者でいいのかと不安もあったが、何度も訂正しながらやっと完成にこぎつけることができた。
   〃,25日、日フィル(日本フィル)のコンサート。(宝山ホール)<鹿児島市民文化セ
    ンター>
     最大の見せ場は鹿児島大学医学部の医師で、歌うドクターこと米澤傑先生とオ
    ペラ歌手の中丸三千絵さんによる歌声だった。オペラのアリアをお二人が歌い、プッ
    チーニの「蝶々夫人ー第一幕よりー」愛の二重奏はそれぞれの息がピッタリ合ってい
    てとてもよかった。
     さらに米沢先生のテノールによるトスカの歌劇「星は光りぬ」は母の好きなオペラのひ
    とつで、これも最高なものだった。日フィルの演奏も迫力満点であり、実際に生で聞くと
    なんともいえない感動が味わえた。
   3月1日
    
「ASAHIパソコン」ー教育とバリアフリー欄ー(4月1日:増大号)に掲載。
    パソコンは苦手な私なのにとてもよく書かれている。
   〃,2日、第8回世界ダウン症会議(シンガポール)でお会いしたオランダの方から頂
    いたThe Silver Swan(シルバースワン:『銀の白鳥』
少し直訳なところもあるが、
    自分専用のパソコンで翻訳し終えることができた。
     主人公の少年と銀の白鳥(シルバースワン)との運命的な出会いが織りなすとても
    素敵な物語で、挿絵も美しいタッチで描かれている。白と濃い青色の透明な色彩は
    私の好きな印象派のモネの絵を思わせる。いつの日にか日本の子ども達もぜひ読んで
    欲しい。
   〃,3日(ひなまつり)、樗木様より福岡県PTA連合会のアンケートが届く。
     386名の方々の寄せられた多数のアンケートにはわが子に対する思いを綴ったもの
    などがぎっしり書かれていた。その一枚一枚に感動しながら読んでいくうちにダウン症や
    障害や出生前診断についての考えが変わったなどの感想があってとても嬉しく感じた。

   4月30日
    
MAGIC CANDY DROP『魔法のドロップ』が『よくわかる臨床発達心理学:第3章
   ・障害とその周辺ー障害を生きるということーやわらかアカデミズム・<わかる>シリーズ』
   ー麻生武・浜田寿美男編(ミネルヴァ書房)に掲載。(長野県・信州大学の玉井真
   理子先生からの依頼。)
   6月16日
    
第8回世界ダウン症会議のスピーチ「My Dream came True!(夢は実現した
   !)ーEveryone is the same human, same
life(みんな同じ人間、同じ命)
   ー」がDSI(国際ダウン症連合)の機関誌「
Down syndrome News and Update
   
ー優れた業績ー」として掲載。
   〃,19日父の日)、幼き頃の想い出がいっぱい詰まったひまわり幼稚園でのスピーチ
    &交流。  
     シスター重先生をはじめ東・桑畑・宮脇両先生と5年ぶりの再会。
     今回は父親参観日講演会でのスピーチ。
     司会進行のシスター先生の挨拶。先生は挨拶の途中で涙を流しながら話されて
    いて、言葉にならなかった。

 
  〃,父のことばの本『ことば育ちは心育て』に添える「夢を追うー今の私ー」を脱稿。
   7月21日
 
  〃,「夢を追うー今の私ー」の校正終了。 
 
  8月18日
 
   『ことば育ちは心育て』、届く。
    表紙のカバーは現在、全国各地で平和への歌を歌い続けている富山県出身のシン
   ガーソングライター・梅原司平さんをお父様に持たれる息子さん・梅原龍さんの布絵。
   とてもきれいな本で、かわいい本になった。
    メインは父であるが、私も母もそれぞれ書き添えた。

  
 〃,20日、第45回民教連(民間教育連合会)父と娘のジョイント講演会(鹿児島
    県立短期大学)
     小・中学時代の先生方、講演旅行先でお世話になった大学の先生方とも再会
    でき、懐かしく思った。
     MAGIC CANDY DROP『魔法のドロップ』の読み聞かせに、同じダウン症者で親
    友の大原雅代さんのピアノとのコラボレーション。朗読を終えて雅代さんと抱き合いな
    がらお互いに喜びを分かち合った。

 
  9月23日
     
講演旅行初日、待望の兼六園へ。
     北陸の冬の風物詩・雪吊りと夜のライトアップが私たちの目を釘付けにさせる。とて
    も広くて、テレビ画面では見られない所も実際に回れて最高だった。
   〃,24日2日目)、室生犀星記念館へ。
     犀星の詩集をはじめ、各詩人の詩集全集を以前から持っていて今でも重宝してい
    る。もし忙しくなければ読書の秋には読みたいものだ。
     地元・石川県出身である犀星が絵本を数冊か書いていたとは!とても意外なこ
    とで、驚いた。
     昔、記念館の近くを流れる犀川(愛称:男川)は雨が降る度に川の水が溢れ、
    暴れるように氾濫したことから呼ばれたそうだ。もう少しゆっくり歴史を誇る犀川のほとり
    を散策してみたかった。
   〃,25日3日目)、聞くまっしシステム2周年記念講演会(石川県女性センター)
     (「聞くまっし」は金沢弁で「聞いてください」の意味)
     朝本・山下・田畑両先生をはじめ、金沢・福井・富山の北陸三県のダウン症児
    ・者親の会「あのねの会」会長の中西様や石塚様との出会い。
     講演会後の懇親会で中西様が私と同じシンガーソングライター・梅原司平さ
    んの追っかけファンであることを知り、驚いた。
     立山を超え、黒部に出た。立山連峰や宇奈月温泉など、いろんな名所がテレ
    ビに出ていたので一度行ってみたいと思っていた所だった。
     そのひとつ、黒部ダム(通称:黒四ダム)はテレビ画面では見られない大迫力の
    ダムを実際に見ることができた。立山連峰の景色も黒部ダムも、どれも息をのむほど
    の絶景だった。
     立山からゴンドラで長野に下り、安曇野ちひろ美術館や無言館へ。詳しいこと
    は私のHP
「美術館巡り」Partへどうぞ。
   
10月27日
 
    KKB鹿児島放送局・元報道部の中村(旧姓池上)様ご一行、来訪・取材。
     中村様とは私の大学卒業から長きにわたって密着取材をさせて頂いたことがあ
    って、久しぶりの再会でとても嬉しかった。
     今回は我が家の3冊目の本『ことば育ては心育て』のためで、1回目は28日に
    放映。
   11月1日
    
「ことば育ちは・・・・」、2回目の放映。
    テレビ朝日系の報道番組「スーパーJチャンネル」の九州・沖縄ローカルニュー
   スの特集として放映。
             

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